オルカンをはじめとする投資信託に
「複利効果」はあるのか?問題。
コレ、掲示板でも定期的に出てくる話題で
未だに決着がついてない感があるんですけど、
実は、私が投資について勉強始めたときに
まず最初に引っかかったのが
この「複利効果」だったんですよね。
減ることもあるのに
「複利で増える」って
おかしくない?
って思ってしまって。
で、そこからひたすら調べまくって
今では
投資信託は
複利的に運用されているから
「複利的効果」はある
というところに落ち着いたんですけど、
今回は、私がこの考えに至った過程を
お話したいと思います。
そもそも「複利」ってなに?
そもそも「複利」っていうのは
利息の計算方法の1つなんですよね。
複利の対義語は「単利」なんですけど、
この2つの違いは、
利息を元本に組み入れるか否か
単利は元本に利息を加えないので、
同じ額の利息が定期的に受け取れます。
それに対して、複利は
元本に利息が加えられることで元本が増え、
期間が長くなるほど受け取れる利息が
増えていきます。
なので、複利は「利息が利息を生む」と
表現されることが多いです。
ただ、この「複利」
厳密には、銀行の定期預金みたいに
元本保証で定期的に決まった率で
利息を受け取れるものに対して
使われる言葉なんですよね。
なので、
元本保証のない投資に
複利なんて持ち込むな!
という意見は当然あります(笑)
では「複利効果」ってなに?
で、次は「複利効果」なんですけど、
こっちは主に投資の説明で使われてます。
たいてい
運用で得た利益を再投資することで
利益が利益を生み資産が増える効果
って感じで説明されてる事が多いです。
投資信託は、配当金や売却益が出たら
即再投資に回されますが、
その仕組みが、複利の
「元本に利息を組み入れる」
やり方と構造が似てる事から
「複利効果」って言われるように
なったのではないか、と思います。
ちなみに、再投資されるのは
配当金などのお金だけじゃなくて、
株主優待で何かモノを貰ったときも
現金化して再投資されるらしいです。
え?
お菓子の詰め合わせとか
貰ったらどうすんの?
・・・メルカリ?
ってちょっと思ったんですけど、
どうなんですかね?
知ってる方いらっしゃいましたら
教えてほしいです(笑)
オルカンに「複利効果」はあるのか?
で、問題はここからなんですけど、
オルカンは出た利益が再投資される事で
元本が大きくなっていく。
それによって、再投資されない場合より
増える速度が速くなる事が期待できる。
これを否定する人は
まず、いないと思うんですよ。
ただ「再投資で元本増える」の部分に
「複利」という言葉を使うかどうか
で意見が割れてる、
って感じなんですよね(汗)
複利効果が「ある」派の人は
配当金を再投資することで
「利益が利益を生む」状態なんだから
複利効果あるだろ!
って言ってるし、
複利効果が「ない」派の人は
元本保証もなければ、
増える率も一定ではないものに
複利って言葉使うな!
って言ってる。
ざっくりまとめると
「複利」=利益が利益を生む状態
と広い意味で捉えてる人は「ある」派で、
複利の「元本保証で」「金利が一律」
という前提条件を重視する人が
「ない」派、って感じです。
あと、実際に運用にかかわっている
証券会社の中の人は
複利効果は「ない」派の人が
多いみたいですね。
この記事を書くにあたって
悪いけど投資に「複利効果」なんてないから
という記事を参考にしたんですけど、
その中の配当金の再投資に関する部分を
一部引用します。
そうしたお金を現金のままにしていては投資効率が落ちるので、投資信託の中に入ってきたらすぐに投資に向けることになる。
これって、まあ複利的っちゃ複利的だけど、投資信託の運用としてはそれしか選択肢のない、当たり前の実務だからね。
この表現から推察するに、
実際に運用してる方からすれば、
私たち投資家からのお金も
組み入れ銘柄からの配当金も
株主優待を売っぱらって得たお金も
全て等しく「金」なんだろうな、と。
金が入れば即投入、ってやってる中で
「配当金だけ複利だなんだと
特別扱いする必要ある?」
とか思ってそうな気がします。
(※あくまでも個人的な感想です)
で、ここまでをまとめると、
「複利効果はあるのか?」
という問いに対する答えは、
「複利」という言葉の捉え方で変わるので
「ある」とも言えるし「ない」とも言える。
という、なんとも歯切れの悪い結果に。
多分コレ、永遠に決着がつくことは
ないんじゃないですかね(汗)
「複利効果はあるのか?」問題に終止符を
で、ここからは
この問題への対処法なんですが、
「複利」の事は考えず
増えてくれりゃ何でもいいわ
と割り切る
のが一番現実的かと。
この問題を解決しようがしまいが
リターン1ミリも変わらないんで。
ちなみに私は、この問題を自分の中で
どーしても決着つけたかったので(笑)
ぼかし作戦でなんとかしました。
何をやったかと言うと
「複利」という言葉の後に
片っ端から「的」をつける
です。
投資信託の「配当金を再投資することで~」
の仕組みを理解するには
「複利」の「利益が利益を生む」
という概念を使うのが手っ取り早い。
でも、まんま使うと
「元本保証が~」とか「金利が~」とか
そういうのに引っかかる。
だったら「~的」という言葉で
ふわっとぼかしてしまえばいい。
そうすると、
「複利」って言ってませ~ん!
あくまでも「複利っぽい」ですぅ~!
という中学生のような言い訳が出来るので
ガンガン「複利」という言葉が
使えるようになります(笑)
例えば
複利の力で増える
↓
複利的な力で増えることが期待できる
みたいな感じで
そのままではとてもじゃないけど
呑み込めないような記述を
「ぼかす言葉」を加えることで
呑み込みやすくします。
要は、複利の「利益が利益を生む」という
概念だけを使えればいいんだから、
その他のじゃまな要素をスルーするために
「~的」という言葉でぼかす感じ。
ちなみに「複利」という言葉を使わず
「再投資効果」とか「雪だるま効果」とか
そういう言葉を使う事も考えたんですけど
私の中ではしっくりこなかったので
止めました。
それじゃ、根本的な解決には
ならんじゃないか‼
って意見も当然あるでしょうが
いーんですよ。解決しなくても。
自分さえ納得できれば。
もうね。
他にも考えなきゃいけないことは
山のようにあるんだから、
こんなとこで引っかかってるのは
正直、時間がもったいないです。
なので、
複利効果は「ある」でも「ない」でも
どっちでもいいから(いいんかい:笑)
とっとと自分の納得のいく答えを見つけて
先行ったほうがいいと思います。
ただし、これはあくまでも
自分が納得するための方法なので、
自分がたどり着いた答えを
他の人に押し付けるのは
止めておいた方が無難かと・・・
一応、念のため。
では、今回はこの辺で。
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