投資の掲示板を覗いてると
9~10月は下げるって話、
結構見かけるんですけど、
これはどうやら米国株のアノマリーから
きてるらしいんですね。
で、アノマリーって何?ってなったので
色々調べてみる事にしました。
アノマリーとは
アノマリーについて調べていくと、
どうやら株式市場のクセみたいなもの、
という事がわかりました。
通常、株価の動きを予測するときは
ファンダメンタルズ分析
(財務状況や業績などで予測)
テクニカル分析
(チャートや指標で予測)
の2つを使うのが一般的なんですけど、
そういうのじゃ説明がつかない
株価の動きが「アノマリー」
ということらしいです。
例えば
なんかしらんけど
秋には下げるんだよねー
とか
なんかしらんけど
年末から年初にかけて
上がるんだよねー
とかの
「なんかしらんけど」に続く部分を
経験則として格言っぽくしたのが
アノマリーなのかな、と。
ファンダメンタルとかテクニカルとか
そういう難しいのは無理だけど、
これなら私にも使えそう!
という事で、どんなのがあるか
調べて見ました。
米国株のアノマリー
調べて見ると
これがまあ、結構ありまして。
ずらっと並べてみるとこんな感じ。
- 一月効果
- セルインメイ
- サマーラリー
- 夏枯れ相場
- 9~10月相場
- ハロウィン効果
- サンタクロースラリー
では、1つずつ見ていきたいと思います。
1月効果
12月は株価が下がって
1月は上がる確率が高い、
というアノマリー。
年末には税金対策で売りが出やすく
年明けは新規の買い付けが増えるので
上がりやすい、って事みたいです。
セルインメイ
5月は全体的に下げやすいため
Sell in May(5月に売れ)
と言われています。
5月にヘッジファンドの決算が
集中していて、ポジション調整のため
そうなりやすい、と言われてます。
サマーラリーと夏枯れ相場
サマーラリーとは、
7月4日のアメリカ独立記念日から
9月第一月曜日のレーバーデー
(労働者の日)までの間
株価が上がりやすい、というもの。
長期休暇に入る前に投資家が
ボーナスなどで株を買いだめするのが
原因と言われてます。
対して夏枯れ相場は
機関投資家などが長期休暇に入って
株式市場の取引量が少なくなる事で、
相場が上がりにくく、悪材料に反応して
株価が下振れしやすくなっている
状態のことをいいます。
アメリカの場合、これが起きるのは
独立記念日からレーバーデーの間で
サマーラリーと丸被りなんですよね。
結局上がるの下がるの
どっちなんだよ⁉
と突っ込みたくなるんですが(笑)
まとめると、夏場は取引が減って
値動きが極端になりがちだから
大人しくしてるのが無難、
って事なのかなーと。
9~10月相場
9月は世界的に見て
最も株価が下がりやすい月
と言われていて
株価がどん底になりやすくなる
というアノマリーです。
10月も引き続き弱い展開になりやすく
ブラックマンデーなどの暴落は
ほとんど10月に集中しています。
10月はファンドの決算期にあたり
多くの機関投資家が株を売るため
9~10月は株価が下落しやすい
のだそうです。
ハロウィン効果
「10月に買い4月に売れ」
という米国の株価アノマリーです。
9~10月のタイミングで買って
株価が上がった4月末~5月に売ると
利益が出やすい、という事で
ハロウィンで買ってセルインメイで売る
という流れが一番効率がいいやり方だと
言われています。
インデックス投資の場合、
買ったら取り崩し始めるまで
売らないんだから関係なくない?
とちょっと思ったんですけど、
取得単価を下げるための買い増しを
このタイミングでするのは
アリなのかな、と。
サンタクロースラリー
サンタクロースラリーとは
米国株式市場において
12月の最後の5営業日と
翌年の最初の2営業日にかけて
株価が上がりやすいという
アノマリーです。
頑張ってる大人に
サンタさんから
株価のプレゼントですか⁉
ってちょっと思ったんですけど(笑)
当然そんなメルヘンな理由な訳がなく、
年末にかけて節税対策の売りが出て、
それが一段落して買戻しが起こることから
そうなりやすい、という事です。
ここまで米国株の時期に関する
アノマリーを見てきて
コレ、毎年
10月に買って5月に売るを
繰り返せば私でも勝てる⁉
とちょっと思ったんですけど、
それで上手くいくなら、今頃
みーんな億万長者のはずなので(笑)
やっぱ地道にオルカン買ってこ・・・
となりました(苦笑)
大統領選挙のアノマリー
米国株には、もう1つ
有名なアノマリーがあります。
それは、大統領選挙サイクルです。
大統領選挙サイクルは
米国大統領の任期を、選挙前年・
選挙年・選挙翌年・中間選挙年
と、一年単位で4つに区切って
それぞれの年が株式市場に
どういった影響を与えやすいか、
をアノマリーにしたものです。
では、順番に見ていきたいと思います。
選挙前年
選挙前年は、選挙サイクル4年の中で
一番市場のパフォーマンスが良い年
とされてます。
理由は、現職大統領が再選を目指して
経済政策を強化することが多いから
らしいです。
ちなみに選挙前年にあたる2023年は
ダウ平均、S&P500、ナスダックの
米国主要3株価指数のすべてが
2桁の上昇を記録してます。
選挙年
選挙年は、選挙前年に次いで
2番目にパフォーマンスが良い、
と言われています。
ただ、大統領選が終わるまでは
先行きが不透明ということもあり、
ボラティリティの高い相場に
なりやすいみたいです。
選挙翌年
大統領選挙の翌年は
市場パフォーマンスが低下しやすい
みたいです。
次の選挙までまだ間があるので
国民にとってあんまりうれしくない
痛みをともなう政策や改革が
実施されがちだからです。
あと、選挙前に
「意地でも株価は落とさせん!」
と頑張った反動で、
その後の株価が下がりやすくなる
こともあります。
ちなみに、大統領選挙で
大統領の出身政党が変わった場合、
選挙年と選挙翌年で
株価の騰落が逆転する
確率が高いらしいです。
選挙年:上げ → 翌年:下げ
選挙年:下げ → 翌年:上げ
ってことですね。
1897年以降、このような株価の騰落逆転が
75%の確率(12回の政党交代のうち9回)
で起こっています。
中間選挙年
大統領選挙後2年目の中間選挙年も
パフォーマンスがやや低調だと
言われています。
中間選挙の結果で
議会の勢力図が変わったりするので
中間選挙が終わるまでは
様子見からか低調になりやすく
選挙が終わると株価が上がる、
という流れになるみたいです。
以上が大統領選挙に関する
アノマリーです。
おわりに
ここまで米国株に関するアノマリーを
みてきた訳ですが、
アノマリーはあくまでも参考程度に
考えた方がいいと思います。
大統領選挙イヤーは調子いいって
言うから大丈夫っしょ!
と、7月の高値圏で200万つっこんで
痛い目見た私のようにならないことを
心よりお祈りいたします(泣)
では、今回はこの辺で。
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