「学資保険」は本当に不要なのか?

学資保険は本当に不要なのか? お金

最近巷では「学資保険不要論」
唱える人が増えてきています。

学資保険に入るより
インデックスファンド等で
運用した方が効率的。
保健は掛け捨てに入ればいい

という主張なのですが、
これに賛否両論集まってる状態です。

「学資保険」と「運用で増やす」は
どちらも一長一短あります。

まずは、それらを把握して頂いて、
最後にウチの学資保険に纏わる
エピソードも載せときますので
学資保険か運用かでお悩み中の方は
参考にしていただけると嬉しいです。

「学資保険」vs「運用で増やす」

まずは「学資保険」と「運用で増やす」、
それぞれのメリットとデメリットを
まとめてみます。

学資保険

学資保険には「貯蓄型」「保証型」
の2つのタイプがありますが、今回は
「貯蓄型」で話を進めていきます。

学資保険のメリットとデメリットを
まとめると以下のようになります。

【メリット】
・確実にお金を用意できる

・節税効果がある
・契約者が死亡した場合
 それ以降の払い込み免除

(※一部対象外もアリ)

【デメリット】
・資金効率が悪い
・途中解約すると元本割れアリ

学資保険の最大のメリットは
必要な時に確実にお金が用意できる
ことだと思います。

「払い込み」という形で
強制的に続けることができるので
貯金の苦手な方でも、
子供の教育資金を確保しやすいです。

節税効果がある点も
メリットと言えるでしょう。

学資保険は所得税と住民税の
控除の対象になります。
年末調整の時期になると
「保険関係の証明書持ってきて~」
って言われますよね。アレです。

他にも保険に色々入ってて
控除枠をすでに使い切ってるなら
あまり関係ない話ですが、
まだ控除枠が残っているようなら
検討の価値があるかも知れません。

後は、契約者死亡時の払い込み免除
学資保険の大きな特徴です。

ホントに
免除になるの?

とお疑いの方もいらっしゃるかも
知れませんが、ウチは息子が10歳の時
契約者が亡くなり本当に免除になったので
そこは信用して大丈夫かと。

次にデメリットですが、
資金効率が悪い
これはもう、ホントにそうです(涙)

ウチが入ってる保険は
払い込み10年で返戻率は120%。
で、投資を始めた今の私の
率直な感想を申しますと

入金10年+ホールド8年て
オルカンなら倍行くでしょ!?
もったいなーーー!!

……です(苦笑)

なので、学資保険不要論者の
気持ちはよーーーーーく分かります。
「資金効率」だけを見れば
そりゃ、そうなりますよ(笑)

あと、途中解約の元本割れもありますが
これは、どの保険商品にも言える事なので
ここでは触れるのみにとどめておきます。

運用で増やす

次に、運用で増やすパターンの
メリットとデメリットを見ていきます。

【メリット】
・資金効率がいい

【デメリット】
・出口戦略で悩む

やはり、運用で増やす最大のメリットは
資金効率がいいという事でしょう。

学資保険の返戻率の平均は
110%前後だと言われています。
(私が調べた限りでは最大119%)
10年以上資金拘束されて+10%って
現在、NISAで運用している人だと
ちょっと耐えられないレベルの話
かもしれません(笑)

これだけ見ると「運用で増やす」一択
と思うかも知れませんが
デメリットもあります。
それは出口戦略に労力をとられる
という事です。

一般的に、教育資金は
必要となる時期まで5年を切ったら
安全資産へ移行を推奨されています。

なので、大学進学費用の場合、
子供がまだ小さいうちは
NISAで運用しててOKですが、
高校に進学する辺りから徐々に現金化して
定期預金、個人向け国債などの
安全資産に変えておく必要があります。

機械的にこれができるなら
さほど問題はないでしょうが、

この上げ相場で
現金化!?

とか

こんなに減ってるのに
売れない……

とか、そういう事を言い出したら……
かなり大変そうですよね(苦笑)

まあ、必要になるギリギリまで
現金化しない、という手もありますが
それは正直おススメできません。

それをやれるのは、
すでにリスク資産が1億円くらいあって
教育資金数百万くらいなら
何も考えず現金化できるような
猛者くらいではないかと(笑)

ここまでをまとめますと、
資金効率だけを考えるなら運用一択。
安全性や確実性を重視、もしくは
とにかく手をかけたくない!
という私のようなめんどくさがりな人は
学資保険も検討、というのが
いいのではないかと思います。

学資保険、我が家の場合

我が家が学資保険に加入したのは
2011年の春、息子が1歳になる直前でした。

当時はNISAなんてものはなく
(※旧NISAが2014年1月~)
投資には全く無縁の生活だったので、
子供が生まれたら学資保険に加入、
というのは自然な流れだったと思います。

息子が10歳の時、
契約者である夫が他界しました。
あと1回払い込みが残っていましたが
契約者死亡により免除になりました。

それから時が経ち、
息子が中学に上がった頃、
やたらとお金について
聞いてくるようになりました。

「うちはどれくらいお金あるの?」
「僕は大学に行っていいの?」

環境が変わって、進学の話題が
出るようになったのでしょう。

私は少し考えて、
学資保険のことを説明し
こう言いました。

「アンタの進学資金はお父さんが
ちゃんと用意してくれている」
「これだけあれば大学の学費は賄える。
だから安心して勉強ガンバレ」

その時、息子が何といったか
覚えてはいません。
ただ、それを境にお金について
あれこれ聞いてくる事はなくなりました。

お金に色をつけるな、と言いますが、
場合によってはつけてもいいと思います。
お金を「学資保険」という形に変える事で
「親が子供の将来のために貯めたお金」
という色がつく、と私は考えています。

息子が何と思ったかは分かりません。
ただ単に「お金ある。良かった」
だけかも知れません。

それでも、私は
「学資保険」という目に見える形で
息子に見せてやる事ができたので、
やはり入っていてよかった、
と思っています。

別に、この話をもって
「学資保険に入るべし!」
とか言うつもりはさらさらありません。

資金効率の悪さは、私自身が
嫌と言うほど分かってますし、
払い込み途中で契約者が死亡する、
というのはかなりのレアケース。
そこまで考えて学資保険に入る人は
まずいないでしょうから。

ただ、学資保険にまつわる
1つのエピソードとして、
この話を残しておきたかった。
それだけです。

おわりに

最近は「こどもNISA」設立の話もあり、
学資保険は不要、という意見は
今後更に加速していくと思われます。

ただ、資金効率だけでは測れない部分もある
という事だけは知っておいてほしいな、
と思います。

数字だけではなく、
色々な側面から考えて
最終的な判断をしていただければ
と思います。

では、今回はこの辺で。

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