暴落時に「証券口座を見ない」は正解なのか?

暴落時に証券口座を見る?見ない? 投資

インデックス投資について調べると
必ずと言っていいほど出てくるのが
長期ホールドの重要性。

で、これを実現するための手段として、
株価が下がり始めたら
「証券口座を見ない」
「アプリを消す」

などの行動が推奨されています。

で、実際に株価が下がり始めると
掲示板では
「アプリ消しました!」
「気絶します!」
「冬眠します!」

的な発言が出てくる訳ですが(笑)
私自身はというと

逆にガッツリ向き合って
耐性つける方が早くね?

と思っておりまして。

という訳で、今回は
暴落時は「証券口座を見ない」より
逆に見まくって「下落耐性をつける」
のがおススメ
というお話を
していきたいと思います。

「証券口座を見ない」事のメリット

暴落時に「証券口座を見ない」事を
推奨される理由は主に2つあります。

  • 精神的なダメージを軽減できる
  • 余計な売り買いをしなくて済む

順番に解説していきます。

精神的なダメージを軽減できる

株価が右肩上がりの時は
嬉々として眺めていた証券口座も
いざ株価が下がり始めると
見るだけでストレスを感じるものに
変わります。

含み益が多少減ってるくらいなら
そこまでダメージはないんですよ。
でもこれが元本割れゾーン
突入すると、途端に見た目の
破壊力が爆上がりします。

インデックス投資は
積立設定して放置で結果が出るので
見ても見なくても結果が同じなら
わざわざ嫌な思いをしてまで
マイナスの画面見なくていいじゃん

って話になるわけです。

余計な売り買いをしなくて済む

証券口座にアクセスしなければ
当然売ったり買ったり出来ませんので
狼狽売りを防ぐことができます。

株価が下がり始めると、
売って逃げたくなるんですよね。
2024年夏の植田ショックの時も
「特定分は逃がしました」とか
「売って底で買い直します」とか
そんなのが結構ありました。

特定で回してたNISA待機資金を
いったん引き上げるのはアリだと
思うけど、NISA枠で買ったものまで
その時の勢いで売却してしまったら
あまりにももったいなさすぎます(泣)

なので、値動きに敏感に反応して
売りたくなってしまう人にとっては
「証券口座を見ない」は
非常に有効な手段だと思います。

「証券口座を見ない」事のデメリット

では次に、
暴落時に「証券口座を見ない」事の
デメリットについてお話していきたい
と思います。

私が感じるデメリットは以下の3つ。

  • 下落耐性が育たない
  • 知識が増えない
  • 不正アクセスが心配

では、順番に見ていきます。

下落耐性が育たない

まず、最初から下落耐性が
ある人なんていません

稀に、生まれながらにして
鋼のメンタルをお持ちの方も
いらっしゃるかも知れませんが(笑)
大抵は「小額から慣らす」ことで
少しずつ耐性を身に着けていきます。

投資を始めたばかりの頃は
まだ投入金額も少ないので、
マイナス額もたかが知れています。
この、負荷が少ない状態で
意識的にマイナスと向き合う事で
少しずつ下落耐性がついてきます。

ずーっと見ないようにしてきて、
いざお金が入用になった時に
元本割れしてたらどうします?
元本1000万で‐10%なら‐100万ですよ?
いきなりそれ見て耐えられますか?

そんな時に動揺しなくて済むように
早いうちから少しずつ下落耐性を
つけておいた方がいいと思います。

知識が増えない

人って、分からないから
「怖い」んだと思うんですよ。

株価が下がり始めると

なんか、すごい
下がってるんですけど!?

ってなりますよね?
で、ここからが分かれ目。

「回復するまで口座は見ない!」
と封印するタイプと
「原因はナニ?」
と理由を探し始めるタイプ。

前者は、ひたすら耐えるだけの
精神力一本足打法
ホールドさえ続けていれば
資産は増えていきますから、
投資としては成功かもしれませんが
知識は増えていきません。

後者は、原因を探す過程で
色々な知識が増えていきます。

例えば、2024年夏の植田ショック。
あれは「円キャリーの巻き戻し」が
主な原因だったんですけど、
色々調べてこの情報にたどり着いた人は
次に同じような状況になった場合

あー、今回も
多分アレだね。

って感じで予測がつくので
「怖さ」が軽減されます。

株下がる→原因調べる→納得する
を何度も繰り返してると、
だんだん知識が蓄積されて行って
ある程度予測ができるようになるから
「怖い」と思う局面が減っていくんですよ。

でも、目を背けてやり過ごした人は
知識の裏付けが無いので、
次もやっぱり怖い思いをしながら
ひたすら耐えることになります。

・知識はいらない
下落時は100%根性で耐える

・知識で怖さを半減
残り半分を気力で耐える

どっちがいいか?って聞かれたら
私なら後者を選びますわ。
だって、しんどいの嫌ですもん(笑)

不正アクセスが心配

ここ最近、証券口座への不正アクセスが
大きな問題になっています。
最低でも月に1回はチェックする事を
推奨されています。

株価がだだ下がりだろうが、
元本割れになっていようが、
自分の資産を守りたいなら
もう、見るしかないんですよ。

メンドクサイですけどね……(泣)

投資家として成長したいなら向き合おう

ここからは、私の
超個人的意見になるんですが

投資で得られるものって
お金だけじゃないよね

って思ってるんですよね。

お金が増えればそれでOK!なら
「積立設定だけして気絶」
で全然いいと思います。

でも、下落にガッツリ向き合う事で
得られるモノってあるんですよ。

それは例えば、

原因を調べる
→政治・経済の知識が増える

目をそらさない
→忍耐力がつく
 自分の努力ではどうにもならない
 事があると思い知る

だったりするんですけど、
こういう付加価値(?)を
得られるチャンスを自ら放棄するのは
もったいない、って
思っちゃうんですよね(笑)

まあ、マイナスの画面を見るだけで
胃が痛くなってくるような人や
仕事や育児などで見る暇がない人にまで
ガッツリ向き合えと言うつもりは
ありませんが、

「積立設定だけして気絶」が
おススメって書いてあったから

とかの理由で「証券口座を見ない」
を選ぶのはちょっともったいない
気がします。

もし、そういう方がいらっしゃるなら
一度下落時にガッツリ向き合ってみて
欲しいと思います。
意外と見える世界が違ってくるかも
知れませんよ?

私は、変わりました。

では、今回はこの辺で。

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