少し前、私は初めて
投資を始めたことを後悔しました。
株価が下がったからではありません。
「見える」ようになったからです。
2026年2月28日、
米・イスラエルがイランに先制攻撃、
最高指導者ハメネイ氏を殺害しました。
イランは反撃し、ホルムズ海峡を封鎖。
一気に中東が緊張状態になりました。
2025年6月に米・イラン間で
「12日間戦争」がありましたが、
その時は短期で収束したため、
そこまで気にはなりませんでした。
でも、今回は違います。
1か月経った今も収束には至っていません。
私が投資を始めてから、
初めて遭遇する本格的な戦争。
これに私のメンタルは
徐々に削られていきました。
下がる株価を横目に見ながら、
私は戦争に関する情報を集めました。
毎日、TVのニュースをチェックし、
ネットでも情報を追いかける日々。
「何が起きてる?」
「今後どうなる?」
戦争の行方が
気になって気になって仕方がない。
気が付けば、頭の中の半分以上が
戦争のことで占められている。
晩ごはんを作っている時も、
もう寝よう、とスマホを置いた後も、
戦争のことが頭に浮かんでくる。
目を背けようかとも思いました。
でも、見ないでいると余計気になって、
他の事が手がつかなくなる。
戦争の情報に振り回されて
しんどくなってきた時、
ふと、思ったんですよ。
投資を始めていなければ
見えないままでいられたのに
と。
私は、投資を始めるまでは
政治とか経済とかの難しい話とは
無縁の世界で生きてきました。
興味の対象は、
マンガとゲームとスーパーのチラシ。
総理大臣が変わっても、
「あー、次はこの人なんだ」
そのくらい。
ところが、投資を始めてから
世界が一変しました。
政治や経済に興味を持つようになり、
TVで首班選挙の中継をやってると
かぶりつきで見るまでに変わりました。
それは、例えるなら、
ゲームで最初のステージをクリアして
一気に世界が広がる感じ。
政治の動きや経済の流れといった
今まで見えてなかったものが
急に見えるようになって、
視界がクリアになったような感覚。
こんな面白いもの、なんで
今まで見てこなかったんだろう!
死ぬ前に気づけてよかったー!!
本気で、そう思っていました。
ーー戦争が始まるまでは。
「見える」ようになった事には
副作用もありました。
今まで「他人事」だと思っていた
ネガティブなことが
「自分事」として感じられるように
なっていたのです。
例えば、今回の戦争。
投資を始める前の私なら
「うわ……戦争やだな……」
とは思ったでしょう。
でも、それはその時だけの感情で
日常生活ではほぼ顔を出さない。
でも、投資を始めた私にとっては
戦争=株価下落、です。
戦争の行方が自分の資産に影響します。
自分が戦争で直接的な被害を受けなくても、
これだけで十分「自分事」化します。
さらに、集めた情報が追い打ちをかけます。
今までぼんやりとしていた「遠くの戦争」が、
情報で解像度が上がることで、
よりリアルなものとして迫ってきます。
これは……しんどい。
私は、初めて
投資を始めたことを後悔しました。
昔、オルカン掲示板で
「初心者に余計な事を教えて惑わすな」
という書き込みがありました。
その時、私はその言葉を
❝余計な行動を防ぐため❞
と理解しました。
でも、今は違います。
あれはーー
情報を追いかけなくても投資はできる。
無理に追いかける必要はない。
見なくて済むならそれに越したことはない。
そういう意味だったのではないかと。
私は、投資を始める際、
NISAを埋める5年間は
がっつり投資と向き合おう。
と思って、この世界に入ってきました。
だから、情報を追いかけました。
そして今、しんどくなっています。
戻りたくてもーー
見えなかった頃には、もう戻れない。
私は、このまま行きます。
戻れないなら、進むまで。
このしんどさを抱えながら、
これからも投資を続けていきます。
ただ、もし息子が将来
投資を始めることになったら、
私は、こう伝えると思います。
情報がなくても投資はできる。
無理に追いかけなくていい。
見えるようになってからでは
もう、戻れないから。
と。
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