円キャリートレードって何？

ある掲示板で、
4月からの為替への政府介入は
円キャリー潰しだった、という
投稿をされてる方がいて
円キャリートレードって何？？？
ってなったんで、
ちょっと調べてみました。

円キャリートレードとは

円キャリートレードについて調べてると
日本経済新聞で以下の解説を見つけました。

低金利の円を市場で借りてきてドルなどの高金利通貨で運用することで、金利差収益を得ようとする取引。主な取引主体として、ヘッジファンドなどの投機筋や外国為替証拠金取引（FX）を手掛ける個人投資家などが挙げられる。外国為替市場で円キャリー取引がさかんになると円売り・ドル買いの動きが強まるため、円安圧力となる。

これをもとに、
低金利国：日本、高金利国：米国として
ざっくり図にしたのがコチラ

日本でお金借りてドルに換える
（↑コレが円安を進める）
　　↓
米国で投資して運用益ゲット
　　↓
円安進行で為替差益ゲット

という感じで
運用益と為替差益の両方を狙う
やり方、という事らしいです。

これをやってるのは
主にヘッジファンドなどの
機関投資家なんですけど、
コレの何が怖いか、って
無限ループが可能だということ
なんですよね。

円借りる→ドルに換える→運用で増やす
→円に換えて返す→2週目突入
みたいな感じで、その気になれば
何周でもいける訳ですよ。

返す時にドル→円に換えるんだから
そこで円高になるんじゃないの？

って、ちょっと思ったんですけど
借りたときより円安が進んでれば
返す金額は相対的に減るわけだから
円売りドル買い＞ドル売り円買い
になって、円安が勝つのかな？と。

円キャリートレードが円安の原因？

これはもう、そうだと思います。
これだけが原因とは言わないけど、
主要因の１つではあるんじゃないかと。

一説によると、その規模は推定20兆ドル。
以前「オルカンが円安の原因？」
みたいな記事が日経で出てましたけど、
その当時のオルカンの純資産総額、
3兆円台でしたからね。
20兆ドルといえば2900兆円。
（ドル円145円で計算）
2900兆 VS ３兆って、もう
ゾウの大群とアリンコの大群くらい違う（笑）
オルカンは関係ないとは言わないけど、
どっちがより円安要因か？と問われれば
そりゃあやっぱり円キャリーでしょ、と。

しかも、これが一過性のものならともかく、
無限ループが可能、となれば
どこかで無理やりにでも止めにいかないと
ひたすら円安が進んでいくわけですよ。
そりゃ、日銀も本腰入れて
対策に乗り出しますわな（汗）

で、為替への複数回の介入からの
トドメの利上げに踏み切ったのかな、と。